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年齢を重ねると食の好みが変わる理由 ー 体の変化と栄養欲求について

年齢を重ねると食の好みや、

食べたいものが

変わってくるのを

感じる人は多いと思います。

 

私も昔はお肉の脂身が

大好きでした。

 

焼き鳥は鶏皮ばっかり食べてたし、

焼肉や肉汁たっぷりハンバーグは

しょっちゅう食べに行ってました。

 

甘いものにも目がないし、

食べる量もいっぱいで

 

朝からカレーライス食べられるし

ラーメンは3人前ペロリだったし

お寿司に行くと少なくて30皿は

食べてたし、

+ビールって感じの食生活。

 

それが不思議と

徐々に食事の量が減り

好みも変わり

お酒の量も減りました。

 

今では、脂っぽいものとか

甘いものは食べられるけど

若干苦手です。

 

で、苦手だったものが

食べられるようになったり

欲したりしていて

 

ホントに不思議。

では、こうした変化はなぜおきるのか

見ていきましょうっ!

 

◯年齢を重ねることでおこる体の変化

 

簡単にいうと人間の体は

  • 成長期
  • 成人期
  • 老年期

と段階的に変わります。

 

それに伴って

  • 栄養の必要量
  • 消化吸収機能
  • 代謝

が変わります。

 

この変化が、

私たちの食の好みに

影響を与えているのです。

 

例えば、

成長期は

  • タンパク質
  • カルシウムなど

骨や筋肉を作るための

栄養が多く必要とされ、

 

食べ盛りと言われるように

食欲も旺盛になります。

 

これに対して、

成人期以降は

体の維持が主な目的となるため、

 

カロリーや

栄養バランスが

重視されるようになります。

 

さらに高齢になると、

消化器系の働きが衰え、

食べたものの

消化吸収能力が低下するため、

 

消化に良い食材や、

少量でも栄養価の高いものが

好まれるようになります。

 

こうした体の変化が、

私たちの食の好みに

影響を与えていると考えられます。

 

◯味覚の変化

年齢を重ねるにつれて

味覚にも変化が生じることが

知られています。

 

幼少期は甘味を強く感じやすく、

苦味や酸味に敏感であるため、

野菜が苦手な子どもが

多い傾向にあります。

 

しかし、

成長するにつれて

苦味や酸味に対する

感受性が低下し、

 

大人になると

これらの味も

楽しめるようになる人が

増えます。

 

一方、年齢がさらに進むと

味蕾(みらい:味を感じる器官)が

減少するため、

味覚の感度が鈍くなります。

 

これにより、

甘味や塩味が強い食品を

好むようになったり、

濃い味付けの食事を

求めるようになることも

あります。

 

味覚の変化が、

食べたいと感じる料理や

食材に影響を及ぼすことも

少なくありません。

 

◯ 年齢に応じた栄養の欲求

体が年齢とともに

求める栄養素も変わっていきます。

 

若い頃はエネルギーを

消費しやすいため、

カロリーの高い炭水化物や

脂肪を多く含む食事が

好まれる傾向にあります。

 

しかし、年齢が上がると

基礎代謝が低下するため、

カロリーの摂取過多が

肥満や生活習慣病

つながりやすくなります。

 

これに伴い、

体は自然と栄養バランスを

意識するようになり、

脂っこいものを避けたり、

野菜やタンパク質を

積極的に摂りたくなる

傾向が出てくるのです。

 

特に寿司ネタに関しても、

若い頃は脂の乗ったトロやウニ、

イクラといった

こってりとしたネタを

好む方が多いかもしれませんが、

 

年齢を重ねると白身魚やタコ、

エビなど、比較的あっさりとした

ネタを選ぶようになる

ケースが多く見られます。

 

これは、加齢とともに

消化器官が脂肪分の

多い食材を処理するのに

負担を感じやすくなり、

 

あっさりしたネタの方が

体に心地よく感じられるため

と考えられます。

 

また、高齢になると

血圧やコレステロール値の

管理が必要になり、

 

青魚などの良質な脂を含むネタや、

貝類のように栄養価が高く

低カロリーの食材が

好まれる傾向もあります。

 

◯環境や経験の影響

年齢とともに変化するのは、

体の状態や栄養欲求だけでは

ありません。

 

私たちは環境や経験によっても

食の好みに影響を受けます。

 

仕事や家庭の都合で

忙しい日々を過ごしていると、

 

簡便で栄養バランスの良いものを

求めるようになることがあります。

 

また、

健康診断や病気の経験を通じて、

自分の体に合った

食事や控えるべき

食材を意識するようになることも

あります。

 

こうした経験が積み重なることで、

食べるものの選択が変わり、

結果として好みも変わっていくのです。

 

さらに、年齢を重ねるとともに

季節や旬の味わいを

大切にするようになることもあります。

 

若い頃はボリューム重視だったのが、

歳を取るにつれ

季節感を味わいたいと感じ、

 

秋には秋刀魚や松茸、

春には筍や菜の花など、

季節ごとの旬の食材を

楽しむようになることも

少なくありません。

 

これもまた、

経験が味覚に深みを与え、

食の好みに影響を及ぼす

一例と言えます。

 

◯健康志向と食の好みの変化

現代は健康に対する意識が

高まっており、

食に対する考え方も

年々変化しています。

 

特に年齢を重ねると

健康に配慮した食事の選択が

重要視されるようになり、

 

食の好みにも影響が出てきます。

例えば、若い頃は

ファーストフードや

甘いものを好んでいたとしても、

 

年齢と共にそれらの

摂取を控え、

野菜や果物、

発酵食品といった

健康的な食材を好むようになる

ケースが多いでしょう。

 

こうした健康志向が

高まることで、

食べたいと思うものが

変化するのです。

 

また、現代では

栄養学の発展や情報の普及により、

自分に必要な栄養素や

健康に良い食品に関する

知識が増えたことで、

 

意識的に好みが変化することも

あります。

 

例えば、

オメガ3脂肪酸が豊富な

サーモンやイワシなどの魚介類、

 

食物繊維が豊富な

海藻などを好むようになるなど、

知識が好みに影響することも

少なくありません。

 

◯まとめ

 

 

年齢とともに体が必要とする

栄養素が変わり、

それが無意識に好みとして

現れることで、

私たちの食の嗜好も

変化していくのです。

 

食べ物を選ぶ際には、

年齢や体の状態を考慮し、

自分に合った食事を

楽しむことで、

より健康的な生活を

送ることができるでしょう。

 

自分の身体の欲求に

従って食べるので、

健康的な食習慣につながる

可能性が高いと考えられています。

 

ただ、特にお子様の場合、

特定の栄養素が不足しやすくなるため、

少し違った視点も必要です。

 

例えば、

苦い野菜はビタミンやミネラルが

豊富であることが多いですが、

 

子どもにとっては味が苦手で、

自然と避けがちです。

 

しかし、成長に必要な

栄養素を偏りなく摂取することも

重要なので、

「絶対に食べなければならない」

というよりは、

少しずつでも慣れていく

工夫が大切かもしれません。

 

味覚は成長や繰り返しの

経験によって変わりやすいので、

無理強いせず、

楽しい雰囲気で

少量ずつ試させると良いでしょう。

 

また、野菜の調理法を

工夫して味を和らげたり、

子どもが好きな味に

合わせることで、

苦手な食材を

受け入れやすくなることもあります。

 

食事は一日3回あるので

楽しい3回にしたいですね。